治療成績 治療成績

前立腺肥大症

当院における前立腺肥大症に対する手術療法

 

当院では、平成257月に導入したGreenLight HPS(High Performance System)を用いて行う光選択的前立腺レーザー蒸散術(PVP)、前立腺肥大症に対する外科的治療のゴールドスタンダードと言われている経尿道的前立腺切除術(TUR-P)、手術時に使用する灌流液に生理食塩水を用いる生理食塩水灌流経尿道的前立腺切除術(bipolar-TUR-P)の3種類の術式を施行しております。

PVPの特徴は、術中の出血が少なく術後の血尿も軽度であるため御高齢の患者さんや心血管系等の合併症をお持ちの患者さんにも施行することが出来るということです(実際には術前に内科の専門医に診察していただき手術施行の可否を判断していただき手術施行可能か検討しております)。

TUR-Pは、これまでに様々な前立腺肥大症に対する手術療法が開発されてきましたが、その有効性から依然として多くの施設で現在も行われている方法です。その特徴ですが、術後の症状の改善度は高いのですが、術中や術後の出血、低ナトリウム血症等の問題から御高齢の患者さん、合併症をお持ちの患者さんに関しましては、術前に十分な評価を行って手術を施行するか検討する必要があります。

2014年以降の手術成績についてグラフに示しております。
尿勢改善度手術施行例は201436名、201522名、201625名、201725名でした。
いずれの年も尿勢(最大尿流量率:排尿中に最も勢いの良い1秒間の排尿量)、














最大尿流量率の変化











残尿量の変化残尿量(排尿状態が悪いほど多く、手術のより改善すると減少します)、










症状スコア改善度症状スコア(数値が多いほど排尿状態が悪く、手術によって改善すると数値が低くなります)、










症状スコアの変化
満足度改善度










満足度(症状スコア同様、数値が多いほど満足度が低く、手術による満足度の改善によって数値は低くなります)ともに術前に比べて改善がみられています。








満足度の変化2017年は前立腺肥大症の程度が強い患者さんの手術症例が多く、手術前に尿閉(尿が出ない状態)の方も多かったため術後の満足度の改善も良好でした。PVPではこれまで輸血を行った患者さんはいらっしゃいませんが、2017年以降にTUR-Pを受けられた19名の患者さんも現在のところ輸血を必要とされた方はいらっしゃいません(一般的なTUR-Pにおける輸血が必要となる頻度は2.0-4.8%と言われています)。

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